僕達は天使だった

初めて読んだ漫画はドラゴンボール。そしてそんなドラゴンボール出好きなキャラクターはピッコロさん、悟飯、トランクス。そんな私にとっては最高の映画が公開された。しかし正直なところ鳥山明映画としては85点、ドラゴンボールとしては70点といったところだ。決して面白くなかった訳では無い。面白かったし、見れるものではあった。ではなぜこんな感想になってしまったのか。

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予告段階でブロリーのような空気感ではなく和やかなものであるとは想像がついてたが、パンを人質に取られ悟飯が覚醒する。いわゆる熱い筋書きを期待していた。しかし実は全てピッコロさんの作戦であるという言わば少し拍子抜けである。そういった点が多々あったのだ。熱いドラゴンボールを期待して行くとガッカリする場面であるかもしれないが、さすがDr.スランプ鳥山明のギャグと捉えてしまえば案外笑える。それを察したタイミングで見方を変えるようにした。そうすると不思議なことに鳥山明最新作としてはそれなりに満足度が高い。ネコマジンやCOWAを読みたくなったくらいだ。だからこその85点という結果に落ち着いた。

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ではドラゴンボールとしての70点は上記が起因かと言われると100%全てがそうではない。大方残りはピッコロさんだ。サイヤ人を超えることは出来ない壁を分かりながらもストイックに自身を鍛え修行しているのが自分の思うピッコロさんだ。そこにはポリシーやプライドもあり男の憧れる男のような存在。そんなピッコロさんが神龍頼みで潜在能力を引き出してもらうのか...と。少し残念であった。

そして満を持してのピッコロさんのパワーアップ形態、オレンジピッコロ。もっとあっただろ...。ドラゴンボールの強いヤツというのはフリーザしかりブウしかり最終形態で小さくなったりする、見た目に騙されるなというヤツばかりだ。逆に図体がデカいとスピードが落ちそこをつかれる。(ブウは純粋よりも悟飯吸収悪の方が強いんだけどね)代表例が超トランクスだ。そういった例があるのでデカくなってもあまり強く見えないというか.....。潜在能力解放くらいでとどめておいてくれれば個人的にはいい塩梅であった。

 

思うところはあるのだが良かったところも沢山ある。

3Dアニメと今回の映画、キャラクターがとてもマッチしている。正直ここに関しては舐めていた。全く違和感なくすんなり見ていて馴染んでしまった。

そして何より声を上げて拍手をしそうになったのが冒頭の親子かめはめ波。そこかよといった声が聞こえてきそうだがここだ。原作では親子かめはめ波の悟空は超サイヤ人ではなく通常状態なのだ。しかしアニメやゲームでは超サイヤ人として描かれることが多くモヤモヤしたことが何百回とある。それをどうだ、今回の映画では原作準拠であるじゃないか。心底嬉しかった。

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ドラゴンボール超の映画としては2作目。超というだけで色眼鏡で見る人もまだ多いであろう。しかしこれからブロリーやスーパーヒーローに登場したキャラクターがこれからもずっと生き続け超なドラゴンワールドを広げていってくれることを期待している。